ゲームカセットコンピューターNextの分解

電源を入れたところ、画面に何も映らなかったので分解し、電源部のトランジスタを交換したのですがそれでも直らないため画像だけ上げて供養します。

エナメル線と9Vから伸びている赤黒の線は後から追加した物です。電源部の右のトランジスタは交換したため左右が逆になっています。

"NJZ-08-0515"が型番でしょうか。下の"BBL-T05"はトランジスタだけで5Vへの降圧を行っていたり、音声出力とRF出力が同じ配線になっていたりと変わっています。
交換前のトランジスタは小さい穴が空いていたので、間違えて9V以上のACアダプターを使ったことが原因で壊れたのだと推測できます。上の基盤に直接電圧を加えても起動しなかったのでチップ自体も過電圧によって壊されたのではないでしょうか。

カセットの前のあたりです。グルーガンで止められた場所が変色しています。


ケースの上部です。(外しているため電源ボタンが凹んでいます)文字が印刷だけでなく成型によっても作られているため少し安心感があります。

ケースの下と上にはそれぞれ"T08-03"という文字が手書き風の字体で書かれています。デートコードだとしたら2008年3月という意味でしょうか?

ゲームカセットコンピューターNextは、YSNにより2008年ごろから発売されていたファミコン互換機です。
もっとも、このような互換機は80年代から中国や台湾で流行していたもので、90年代初頭に1チップファミコンが(非公認で)開発されたらしいです。
また、このような1チップファミコンの元祖はTerminator 2だとされています。初期の物とみられる画像にはUMC社のUMC6561が搭載されているため、オリジナルはそれだと思われます。
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